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やっぱり家はシンプルがいちばん。〜引き算で考える家づくり〜

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「シンプル」こそが最強の機能美。豊かさを生む「引き算」の家づくりとは?

「シンプル」こそが最強の機能美。豊かさを生む「引き算」の家づくりとは?

2025/06/16

「せっかく家を建てるなら、夢をたくさん詰め込みたい」

「一生に一度のことだから、人とは違うこだわりの家にしたい」

 

家づくりを始めたばかりの頃、誰もがそのような想いを抱かれることでしょう。SNSや雑誌には素敵なアイデアが溢れており、拝見していて心が躍るお気持ちは痛いほどよく分かります。設計者としても、お客様のその「やりたい」という熱意は、何よりも大切にしたいと考えています。

 

しかし同時に、一度立ち止まって考えていただきたい重要な視点があります。

 

それが「引き算で考える家づくり」です。

 

 

 

 


 

昨今の建築コスト上昇と、その背景

 

近年、住宅価格が以前よりも上昇傾向にあることはご存知でしょうか。

これには主に3つの要因が挙げられます。

 

住宅性能の向上

耐震性や断熱性など、安全・快適に暮らすための基準が高くなっています。

性能向上に伴い、必然的に材料や工法のグレードも上がっています。

 

原材料費の高騰

世界情勢の変化や脱炭素への取り組みにより、

原油価格や建築資材の価格が高騰しています。

この傾向は今後も続くと予測されています。

 

情報過多による予算の膨張

InstagramなどのSNSでは魅力的な事例が数多く紹介されています。

「あれも素敵、これも欲しい」と目移りしてしまい、気づけば要望が積み重なり、大幅な予算オーバーになってしまうケースも少なくありません。

 

つまり現代は、意識しなければコストが膨らみやすい時代と言えます。

 

 

 

 


 

だからこそ、戦略的な「引き算」の思考が不可欠なのです。

 

「引き算」は「我慢」ではありません。

ここで言う「引き算」とは、単に要望を削って我慢することではありません。

 

本当に必要なものだけを厳選し、暮らしをシンプルに整えること。

いわば「住まいの最適化」です。

 

具体的な例を挙げてご説明します。

 

【事例1:窓の数と大きさ】

「明るい家にしたいから、トイレやお風呂にも窓が欲しい」というご要望をよくいただきます。しかし、窓は壁に開けた「穴」でもあります。熱の出入りが最も多い場所であり、断熱性能を下げる要因にもなり得ます。また、窓本体の費用に加え、カーテン等の付属費用も発生します。

「この場所に、本当に窓が必要か?」そう問い直すことで、必要な場所に適切なサイズの窓だけを配置できます。結果として、断熱性が高まり、冷暖房費などのランニングコストも抑えられ、かつ十分に明るい空間を実現できるのです。

 

【事例2:子供部屋の広さ】

「子供部屋は6畳以上必要」と思い込んでいませんか?お子様が個室を使う期間は、長い人生の中で見れば一時的です。独立された後、広い個室は使い道に困る空間になりかねません。例えば、子供部屋をあえてコンパクト(3〜4畳程度)にし、その分リビングやダイニングを広く確保する。そうすることで、家族が集まる空間が充実し、日々のコミュニケーションが豊かになります。

 

 

 

 


 

シンプルな家がもたらす、真のメリット

 

間取りを整理し、無駄な壁や廊下、装飾を省くことは、以下のような多くのメリットを生み出します。

 

建築コストの適正化

無駄な出費を抑え、こだわりたい部分に予算を配分できる。

 

構造的な強さ

複雑な形状よりも、シンプルな形状の方が耐震性が高まる。

 

快適性の向上

冷暖房効率が良くなり、年中快適な室温を保ちやすい。

 

​​​​​​​メンテナンスの容易さ

将来的な修繕箇所が減り、維持管理が楽になる。

 

​​​​​​​普遍的なデザイン

流行に左右されず、長く愛着を持って住み続けられる。

 

「余計なものを足さない」ということは、実は最も贅沢で賢い選択肢と言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 


 

設計者の役割

 

家づくりは、つい「もっと、もっと」と足し算になりがちです。

しかし、本当に大切なのは「引き算」の視点を持ってバランスを整えることです。

 

もちろん、ただ減らすだけでは豊かな暮らしは実現できません。

 

断熱性能、収納量、生活動線など、暮らしの根幹に関わる機能はしっかりと確保した上で、無駄を削ぎ落とす。

 

「性能」「デザイン」「コスト」「メンテナンス」のすべてにおいて、お客様にとっての「ちょうどいいバランス」を見つけ出すこと。

それが、設計者としての最大の役割です。

 

家づくりにおいて、実は「引き算」の方が難しいものです。

 

その難しさを共有し、一緒に悩みながら、

最高の住まいをつくり上げていけたらと思います。

 

 

 

 

皆様の家づくりのヒントになれば幸いです。

 

 

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