「契約のプロ」と「暮らしのプロ」。設計者が直接関わる家づくりのメリット
2025/06/11
家づくりをご検討中の皆様へ。
今回は、これから計画をスタートさせる方にこそ知っていただきたい「設計者の重要性」についてお話しします。
多くの方が最初に足を運ばれるのは、総合住宅展示場ではないでしょうか。そこで出会った営業担当者と二人三脚で家づくりを進める……これが一般的な流れかもしれません。
しかし、一度立ち止まって考えてみてください。 実はこの「営業担当者中心の家づくり」には、専門的な視点から見ると、いくつかの懸念点が存在します。
「契約のプロ」と「暮らしのプロ」の違い
誤解を恐れずに申し上げれば、営業担当者は、お客様との信頼関係を築き、契約までをスムーズに進める「契約のプロフェッショナル」です。
一方、設計者は、住まい手の生活を形にする「暮らしのプロフェッショナル」です。
もちろん、建築知識が豊富な営業担当者もいらっしゃいますが、それが実際の図面や性能設計にまで的確に反映されるケースは、残念ながら多くはありません。家は「売る」ことよりも、「つくる」ことの方がはるかに複雑で、専門的な知識を要するからです。
例えば、このような違いがあります。
営業担当者の視点
「収納がたくさんある間取りにしましょう!(要望の肯定)」
「家族のつながりが大切だから、流行のリビング階段にしましょう!」
設計者の視点
「収納量は十分ですが、家事動線と繋がっていないため、実際には使いにくくなります(生活の実態)」
「リビング階段にするなら、断熱や空調計画を同時に考えないと、冬は寒くて過ごせなくなります(性能の裏付け)」
このように、同じ要望に対しても見えている世界がまったく異なるのです。
設計者が最初から関わる家づくりは、なぜ後悔が少ないのか
私自身の経験からも、営業担当者が主導し、設計者に意図が十分に伝わらないまま進むプロジェクトは、完成後に後悔が残るリスクが高いと感じています。
「窓の位置がもう少しずれていれば……」
「図面では分からなかったけれど、日当たりが悪い……」
こうした「住んでからの後悔」は、生活を始めてから徐々に表面化します。
しかし、最初から設計者がお客様と直接向き合い、敷地環境やライフスタイルを深く読み解きながらプランを作成すれば、同じご予算であっても「住まいの価値」は大きく変わります。
設計とは、単に図面を描く作業ではなく、「お客様の暮らしそのものを設計すること」だからです。
営業担当者よりも、信頼できる「技術者」を
「初めての家づくりで不安が多いから、話しやすい営業さんが必要」
そう思われる方も多いでしょう。
確かに、家づくりの案内役は必要です。しかし、昨今はインターネットやSNSで事前情報は十分に得られる時代です。必ずしも「営業専任のスタッフ」である必要はありません。
建築知識を持った設計者や、現場経験が豊富なスタッフが直接お話を伺う方が、技術的な裏付けのある的確なアドバイスが可能です。実際、設計に力を入れている工務店などでは、専属の営業担当を置かず、作り手が直接お客様と対話するスタイルが増えています。
設計者と直接つながることが、良い家づくりへの第一歩
「設計はお任せください」と言われても、実際に誰が設計するのか顔が見えないままでは、その人の感性や考え方が自分たちに合うか分かりません。
「ハウスメーカーで契約したが、最後まで設計者の顔を見ることがなかった」
という話も耳にします。
家づくりにおいて最も大切なのは、「誰が、どんな想いであなたの家を設計するのか」です。 契約の前に、設計者と直接話し、想いを共有できるかどうかを確認することは、決して早すぎることはありません。
最後に
住宅会社を選ぶ際に見るべきポイントは、流暢な「営業トーク」ではありません。
「設計者がどれだけ親身に、あなたの家づくりに関わってくれるか」です。
作り手である設計者と直接つながり、同じゴールを見据えて進める家づくりこそが、納得のいく「理想の住まい」への近道です。
皆様の家づくりのヒントになれば幸いです。
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